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カーボンナノチューブとは?

カーボンナノチューブは1991年に構造が明らかにされた、炭素原子が規則正しく配列して、チューブ形状を持つ物質です。炭素は構造によりダイヤモンド、グラファイト、石炭、煤、…など様々な形状、性質を持ちます。

ベンゼンと呼ばれる物質は、炭素原子が6個結合し6角形の環状の構造を持つものです。

ベンゼン環
ベンゼン環

六角形の構造が平面上に広がったものがグラフェンと呼ばれる物質です。

グラフェン
グラフェン

グラフェンが層状に重なったものは、グラファイトと呼ばれる物質です。

平面を丸めて筒状の構造を持つものがカーボンナノチューブと呼ばれる物質です。
6角格子の各点に炭素原子があり、炭素原子同士は強く結合しています。

カーボンナノチューブ
カーボンナノチューブ

特徴・性質

カーボンナノチューブは次のような特徴・性質を持っています。

  • ● チューブの直径は数ナノメートルから数十ナノメートル(約1億分の1メートル)
  • ● 長さは直径の100倍程度(約100万分の1メートル)
  • ● 単層のもの、チューブの中にチューブが入っているものがある
      (それぞれ単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ)
  • ● 高い電気伝導性(金属の1000倍)
  • ● 高い熱伝導性(金属の10倍)
  • ● 半導体的性質を持たせることも可能
  • ● 光吸収性を持つ(カーボンナノチューブ黒体)

次世代の集積回路、電力デバイスとして研究開発が進められています。

光を吸収する性質を用い、非常に高性能な低反射率のコーティングが可能です。

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