アップコンバージョンとは、あるエネルギーを持つ複数の光子を吸収し、高いエネルギーを持つ光子を放出する現象です。
アップコンバージョンとは、あるエネルギーを持つ複数の光子を吸収し、高いエネルギーを持つ光子を放出する現象です。この現象を用いることで、波長の長い光を波長の短い光に変換することができます。
シリコン半導体は安価で大量に生産することができますが、赤外域に感度を持たないため、赤外域の光を受光するために高価な材料を使う必要があります。アップコンバージョンを用いることで、これまで活用することの難しかった赤外域の光を可視域の光に変換し、可視域に感度を持つ安価なシリコン半導体で測定ことができるようになります。
現在は研究段階の技術ですが、今後、太陽電池の効率向上、人工光合成、医療診断、ディスプレイ技術、バイオセンシング等の様々な分野における活用が期待されています。
弊社では、アップコンバージョン技術を用いた、NLIR社製の中赤外域用分光器を取り扱っております。アップコンバージョンを技術として利用することで、検出することの難しい中赤外域の光を可視域に変換することで、安定した測定法が確立されている可視域用分光器を使用して、中赤外域(2.0~5.0μm)の分光測定を実現しました。
・ ファイバ入力型高速中赤外分光器 MIDWAVE / BUNDLEシリーズ